"まじっく"に目覚めました。

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さ、早速アメを……。 「ちょっと」 はっ?! マーガレットがこっちを睨んでいる。 「なに、それ」 ぬいぐるみを片手に乗馬中のマーガレット。 オレンジ色のパーカーに、灰色のリュックを背負っている。 リュは、トブ・サンダー。 リュって、何って? 一人称だ。気にしないで。 青いぶかぶかのパーカー……コートかもしれない謎の服を着ている。この服が何か考え直すと、はっきり言って知らない。 ある事件を解決して『光の使者』の異名がある。あんまり好きじゃないけど、だいぶ慣れた。 そして、神の呪いで電気になる体だ。 マーガレットはリュの旅仲間で、料理が得意。基本、耳にする料理は火おこしから盛り付け、後片付けまで手際よく最高に美味しく作ることができる。 追加項目として、危険人物だ。 鉄の壁をもまるでクッキーを砕くようにパンチ一発で粉々に砕いてしまう。 マーガレットが抱いているぬいぐるみは、ラベンダー。 同じく呪いにかかり、ぬいぐるみに姿が変わった女の子だ。 口が動いて話をするならホラーだが、ラベンダーは日記帳を使って話をする。(日記帳でもホラーか……。) あと、マーガレットの乗っている子馬は、ライ。 計4人、匹、個で旅をしている。 今日は雲が多めだ。 風はにわかに吹いている。 「トブサン、飴」 「あ……飴がなんだ?」 「とぼけないで」 ば、ばれましたか。 マーガレットはわざわざ足を止めてじっと飴を睨んでいる。 かと思ったら、手を差し出してきた。 「なんだよ。」 「飴、頂戴。」 あげるかッ!! 「いいか、マーガレット。これはな、罪人から貰った貴重な飴なんだ。食べようと思ったわけじゃないし、」 「いつも夕飯の話する、トブサンが?」 ……。 「食べ物を目の前にして、食べない?」 ……。 はい、そうです。 食べようとしました。 だけど、罪人から貰った飴だということは事実だ。 マヘさんという、大事件の発端の黒幕。昔、お世話になったときに貰ったのだ。 (気になる方は、2話で出会い、5話で対決が読めるよ!) 「で、でも。今、とっておこうっていう気になったんだよ!」 マーガレットは「ふーん」と興味なさそうに、ひょいと飴を取り上げた。 「トブサン、マジックって知ってる?」 ……へ? まじっくぅ? あ、本でちょっとだけ見たことあるけど。 シルクハットのおじいさんが踊るヤツかな? 「ここに飴があります」 え? あ、あるけど。 それがどうしたのか?
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