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「麻里子。さっきから そんなことばかり言ってるけど、君も捕まっていたかもしれないんだぞ。それで良いのか?」
真一は麻里子の肩を掴んだが、麻里子はふりほどいた。
「運転していたのは、真一さんよ。私に責任はないじゃない。
私はあのとき救急車を呼ぼうって言ったのに、真一さんが強引に逃げ出したんじゃない!」
麻里子も強い口調になる。
「ちょっと待ってくれよ。じゃあ君は、まさか僕を、警察に突き出すつもりなのかい?」
真一は、わざとらしく作り笑いをしてみせた。
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