第2章

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「一応、尿検査しますね」 そう言われ、検尿コップを渡された。 私は、たぶん、こころを病んでいるのに。 何で、尿検が必要なのだろう。 そう思いつつ、トイレへ。 それでも、出なくて。 何だか、やるせなくなって。 「……出ません、でした……」 呟いた私は、看護師さんの前で、涙を落としていた。
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