第3章
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そこの医師の顔も、思い出せない。 ただ、”てんかん”の権威である先生だった。 私は、ここ数日の症状を、たどたどしく話した。 先生は、うんうん、頷いて。 「お薬出しますからね。パキシルっていうんだけど、すごくよく効くから。あと、毎晩10時半には、眠るように。この薬は、眠くなるようにできてるから」 そう言われて、薬を飲み始めた。
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