第3章

9/9
前へ
/45ページ
次へ
しかし、ダメだった。 地下鉄の駅に行こうと、するも、電車のドアが開いて……脚を踏み出そうとして……怖くなって。 引き返す、というのを繰り返していた。 そう、広場恐怖というのも、併発していた。 いつしか、地下鉄の駅に向かう為、実家から自転車を、漕ぎだす。 それが、できなくなっていた。 ほんの数秒、自転車を漕いで、それで、”ああ、怖い……。行けないよ……!” そういう思いで、すぐUターンして、部屋に籠もるようになった。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加