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ポストヒドイナーが壁に減り込んだ時、ホッとするライトであったが、
『後ろ!』
リードコミューンの声に弾かれる様に振り返ればとんでもないモノを手に襲い掛かってくるローブの人物が目に入って、それを寸での所で回避する。
ライト
「今のはうまくいったと思ったら!」
ようやく加減の仕方を覚えてきたという段階であったライトであるが、相手の手にある禍々しいオーラを纏った大鎌を見て思わず叫ぶ。
「貴方が何者かは分かりませんが、姿が変わっただけではないのはよく分かりました」
切っ先をライトに向けて殺気を放つ相手にライトは構え直す。
「サンプルとして連れて帰るつもりでしたが、ダメなら殺してもいいでしょう」
『ライト!アレは危ない!素手じゃダメだ!』
ライト
「辺りにあるものでも武器にすればいいの?」
『その必要はないよ!CARD SUMMON!』
先程の空間で聞いたのと同じ言葉が響いたかと思えば目の前に剣、槍、弓矢、盾、銃、鉄球、がそれぞれ描かれたカードが現れる。
ライト
「これは?」
『リードコミューンの横にカードを通せる場所があるからそこにライトが使えそうだと思うものを通して!』
ライト
「え?えぇと、とりあえずこれ!」
“SABER”と書かれている剣が描かれたカードを側面のカードリーダーに通すとそれは白い光に包まれて形を変えていき、柄と思われる場所を左手で掴むと光が弾けてカードに描かれていた剣そのものとなった。
ライト
「来て!セイバー!……って、また勝手にぃ……」
「武器を持っていましたか」
ライト
「というかなにこれすごっ!?」
『一応通さないでも使えなくはない』
ライト
「通す意味ないじゃん!?」
『通さないと武器が脆くなるし、相手に奪われて使われる危険性があるよ』
ライト
「え?そうなの?」
他のカードが光の粒子となってリードコミューンに吸い込まれる中、白いオーラを纏ったセイバーを手にそんな話をしていると相手が再び大鎌を振り上げる。
ライト
「っと!?」
バットの様にセイバーを振ってギィンという音と共に刀身同士がぶつかり合い火花が散る。
「首を落とされたくなかったら、大人しく降伏しなさい」
ライト
「残念!お断りっ!」
力任せにセイバーで大鎌を弾いて、相手はそこから斜めに薙ぐ様に大鎌を振るうがライトは跳躍して相手の頭上を飛び越えて少し離れた場所に着地した。
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