○月□日

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ガヤガヤ… 学校の行事を終えて帰宅途中、ある一軒家に人だかりが出来ている所を発見した俺。 その一軒家の1階部分にはブルーシートが張られ、人だかりの合間から警察が見えた。 「強盗殺人?」 「あぁ。どうやら此処に住んでるばあさんが殺されたらしいぞ…」 野次馬からの情報で、この一軒家に一人住んでいた女性が殺され、金品や金目の物が全部盗まれていたらしい。 「…おっかねぇなぁ。」 等と思いながら俺はこの場を後にして、アパートへと戻った。 帰ってきた俺は夕食の準備をする。 「頂きます。」 今日の夕食…解凍したハンバーグにチーズを乗せたチーズハンバーグにコンソメスープ、野菜とご飯を食べながらテレビのスイッチを押す。 『…ニュースをお伝えします。今日午後2時頃、○○県△△市に住む△△□□さん(46)が、在宅中に強盗に襲われ殺害されました。…』 「あ、これさっきの…」 テレビには先程俺が見てきた通りの、あの一軒家が映し出されていた。 その後に被害者であろう、女性の顔が映し出された時、俺は思わず持っていた箸とご飯を床に落としてしまった。 「朝の…おばさん…!?」 バンッとテーブルに手を叩いて俺が食い入る程に見つめる女性の顔は紛れもなく、朝の通学路で出会ったあのおばさんだった。 『事件が起きたのは○○県△△市の住宅街の一軒家で、この家に住んでいた△△□□さん(46)が、血を出して倒れているのを近くに住む男性が発見し、警察に通報。警察が現場に向かうと、△△さんは台所で倒れていて、すぐに病院へと搬送されましたが間もなく死亡が確認されました。死因は刃物のようなもので首や腹を数ヶ所刺された事による出血多量の失血死だということです。…』 「嘘だろ…。あのおばさんが…」 朝の通学路の時に、俺の挨拶を優しく笑顔で返してくれたあのおばさんが… 『尚、近隣の人々からの情報によりますと、事件直後に△△さんの自宅から不審な人物が出てきたという事で、警察はこの不審人物が強盗目的で△△さんを殺害した可能性があると見て、近隣に情報を呼び掛け、捜査を続けています。では次のニュース…』 俺は次のニュースが流れる前にテレビの電源を落として、夕食の後片付けをする。 だけど風呂から出た後も俺の心は晴れず、倒れるようにベッドにダイブする。
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