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礼緒菜が苦笑する。
「まあ……一人じゃなあ」
「いくらか進めばいいけどな」
「私も今までどおり調べる」
礼緒菜がそう言って、黒埼と紫貴を見る。
「こっちに任せろよ?」
一人でやるには、限度がある。
「個人じゃ、あまり突っ込めないぞ」
検事と違い、弁護士には捜査権がない。しかも、相手はおそらく、現役の検事だろう。
「じゃあ、せめて、わかったことがあれば知らせて?」
「おう」
「わかった」
「相談して良かった」
礼緒菜がほっとした声を出した。
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