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真実が検事2人を目の当たりにし、一瞬、硬直するが……
真実「事務所を出てから、誰かにつけられてるの。もう、一週間くらいかしら。
今日は流石に気味が悪くて、事務所に一番近いここに飛び込んだ訳。
相原検事さん、紅茶…戴こうかしら」
真実が気弱に笑う。
紫貴が紅茶の支度をしながら
紫貴「刑部さん、酒は飲めるほう?」
要「れーちゃん、彼女の行きと帰りに着いててやれるかな?」
真実「アルコールは少なめでお願いします。寝てしまうので…」
礼緒菜「要お兄ちゃんの頼みとあらば、毎日送迎しますよ。勿論、専属ドライバー兼用心棒で」
紫貴「はいな」
(刑部に向かって、にっこり笑って)
紫貴「よろしくねー、蘭ねーちゃん♪」
(いたずらっぽい笑顔で礼緒菜に向かって)
要「頼もしい用心棒ですよ。彼女は。何より俺に手合わせ挑んだくらいだから」
(クスクス笑って)
(紫貴に向かって真顔で)
真実「蘭ではありません。真実です」
(黒埼に向かって)
真実「武道は認めますが、力を以(もっ)て相手を封じるのは好みません」
礼緒菜「もう少し、物事を柔らかく見るってできませんか?
もう少し、頼ってくれた方が、私は嬉しいです」
紫貴「へ?」
真美の言葉に、紫貴がびっくりした声を出す。
紫貴「『蘭ねーちゃん』は、礼緒菜に言ったんだけど?」
要「あ、それ、賛成ー♪
それに俺に突っかかってくんの、ごついにーちゃんばっかだもーん!」
(いい気持ちに酔っ払っている)
真美「あ、相原さん、ごめんなさい。
まだ動揺していて…」
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