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「あ、
あははは……?」
頬を若干引き攣らせて笑顔を見せようにも、
兄の機嫌は治らないようで。
無言の威圧というものは恐ろしく怖い。
例え肉親であり、
自転車の荷台に乗せて行って貰えるほどの仲だとしても、
流石にやり過ぎたと思ってしまう辺り引け目を感じてしまう。
無言のまま自転車をガレージから運んできた兄が
「ほれ、
乗るんだろ?」と言ってくれたのは不幸中の幸いだったのかもしれない。
私が荷台に乗ったことを兄が目視で確認すると、
自転車は発進する。
狭い路地を通り車の交通量が多い道に出ると、
そのまま北に坂を下るだけだ。
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