《 ある日届いた1つの贈り物 》

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ある日の朝・・・ 私のもとに送り主不明の小包が届いた。 「・・・・・・」 ― なぜ、私なのだろう? ― 私の名前は、星乃 花鈴 ( ほしの かりん ) 内気で特に何も取り柄のない女の子・・・。 学校では、隠れていじめにあっていた。 もう・・・生きていることも辛かった・・・だから・・・私は・・・ 死のうと思った・・・ 前日のこと・・・ 私は、今自分の住むアパートの屋上に来ていた。 「ここから・・・落ちたらきっと私は・・・」 ― 楽になることができる・・・ - 屋上の端に立った私は、下を覗いてみた。 ― 高い・・・でも、このまま生きていてもいいことは何もない・・・ ― 「さあ、行こう・・・」 本当なら私は、このあと死ぬはずだった・・・ でも、声が聞こえてきて・・・ 『本当に・・・死んでもいいのか?キボウを捨てるな』 この声が聞こえた後、私は意識を失った。 そして気が付いたら自分の部屋で横になっていた。 「確か・・・私はアパートの屋上に居たはずなのに・・・」 花鈴は、考えた。 自分の理解できないことが起こったのだときっとここは夢なのだと・・・。 ピンポーン! すると扉のチャイムが鳴った。 出てみると、私宛の小包が届いていた。 届けた人が誰かも、送ってきたのが誰かも分からない小包を花鈴は、外に置いて置く訳にもいかず仕方なく部屋の持ってきたのだった。 そして、今に至る。
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