第二章

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燃えるゴミ専用のゴミ箱に手を突っ込みながら、 「自販機の横にちゃんと専用のゴミ箱あるのに、なんでここに捨てたりするかな…」 ぶつぶつ文句を言いながら、私は燃えるゴミじゃない空き缶やペットボトルを取り出す。 取り出すことに集中していた私は、ある意味無防備状態。 背後から近づいて来る人の気配になどまったく気づかない。 ゴミ箱の中から回収したリサイクルゴミを左手に持ち、私はゴミ箱の底まで手を突っ込みゴミをあさっていた。 もう無いみたい… 手を引き抜こうとしたその時、 「ゴミ箱なんかあさって、なにしてんだ?」 顔を覗き込む感じで、突然声をかけられた。
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