第二章

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「高倉部長が私のことを…」 高倉部長は総務部の部長で年齢四十歳。 一年ほど前に奥さんに浮気され捨てられたという、なんとも哀れなバツイチ中年おじさん。 そんな高倉部長だけど、私は部長にはとても感謝してる。 高倉部長は、小遣い稼ぎの手作り弁当を作るキッカケを作ってくれた人で、私のお弁当を一番最初に買ってくれた人。 それだけじゃない、高倉部長は、 (片桐の作る手作り弁当は、美味いし栄養のバランスとれてるし、ホント体にいい弁当だからみんな食べてみろ) と、私の手作り弁当を皆に勧めてくれたり。 とにかく会社内で小遣い稼ぎが出来るのは、部長がそれを許可してくれてるからできていることで、高倉部長にはホント感謝している。
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