第二章

11/11
前へ
/1104ページ
次へ
その高倉部長が、 「君のことを褒めてたよ。頼んだ仕事は、どんな仕事でもミスなく完璧にこなす優れた人材だって。それと、手作り弁当も美味しいらしいね」 私のことを優れた人材って… 部長が陰で私のことをそんな風に褒めてたなんて… 陰で悪口を言われるのは、いつものことで言われ慣れている。 だけど、陰でここまで褒められるのは初めてというかなんというか… なんだか慣れなさすぎて照れる。 「………」 どう対応すればいいのか解らない私は、無言で受け流すことに。 そんな私に、 「頼んだ仕事はどんな仕事でも完璧にこなすという高倉部長お墨付きの君に、実は折り入って頼みたいことがあるんだけど…頼んでもいいかな?」 藤崎雨が微笑みかけた。
/1104ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13455人が本棚に入れています
本棚に追加