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「いいですよ沙織先輩。手が空き次第すぐにとりかかりますから、私の机の上に伝票置いといて下さい」
「ありがとう片桐さん。それじゃこれ、手伝い料金の五百円ね」
私が断らないことを知っている沙織先輩は、既に手に持ち用意していた五百円玉を私に手渡し去って行った。
さてと、仕事始めるかな…
やり残した自分の仕事を片づけながら、私は頼まれた仕事も段取り良く片づけていく。
あともうちょっと…
そろそろ終わりが見えてきた。
「フゥ…」
背伸びをしながら、溜息を一つ吐く。
そして、机の上に置かれた時計に目を向け、時間を確認。
今の時刻は、PM5:55分。
業務終了時間まで、あと五分。
この量を五分で終わらせるのは…
さすがに無理かな。
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