第1章

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男が目を覚ます 「………?」 横たわっていた体を起こしキョロキョロと辺りを見回す (…また客に誘拐されたのか?) そんな事を考え不思議な事に気が付く (この部屋…扉も窓もない?てか俺以外何も無い) 男が寝ていた部屋は10畳以上はありそうな丸い部屋だった 扉も窓もない為脱出経路がないのだ (天井は…何もない…て言うかドーム? 巨大な鳥籠…いやそこまで縦長じゃないからスノードームか? ヤバい客に捕まったみたいだな …ん?照明も窓もないのに明る…………ドーム全体が発光してる?) よく解らないがドーム全体が淡く光を放って部屋を照らしている 男は首を傾げつつ自分が先程まで寝ていた床を見た (床にしては柔らかいな) 男は部屋のあちこちを歩き回り調べて歩く (どうなってんだこの部屋おかしい) 部屋には何も無い 扉も窓も無い どうやって自分がこの部屋に入れられたのかも解らない 部屋の何処もかしこも頑丈で何の道具も持ってないし部屋には家具すらない為男にはどうする事も出来ない 何の音もしない 色んな所に耳をあてても何の音も聞こえて来ない 大声出しても何の変化もない そんな事よりこの部屋は密閉されてる ドームと床すら綺麗に繋がってる
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