ある日、森の中

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ある日、森の中

ふわふわとカールした 柔らかそうな髪をなびかせて、 君はいつも鼻歌を歌っている。 今日もひとり楽しそうに スキップをして野原に出ると、 君の唇と手に似た小さな花を摘んでいた。 ねぇ、君の名前はなんていうの? 話しかけてみたいけれど、 名前がわからない。 ねぇ、『おじょうさん』 君を名前で呼んでみたい。
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