ある日、森の中

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ここは人里離れた小さな町。 となり町はこの森を越えた向こう。 この森を通る人はほとんどが商人で、 だいたいの人が馬をひいている。 そんな中、 赤い頭巾をかぶった、 パッチリとした曇りのない瞳、 小さくて今にも折れてしまいそうな細い体、 それでいて肌ツヤの良い年ごろの娘が 森に入ってきたら、 誰だって目を引くだろう。 たとえ俺じゃなくても。
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