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「戻らねぇなら魂を喰われるまでだお嬢さん。此処は”きさらぎ”これは忠告じゃよ」
「─────っつ」
闇に紛れて猫のような闇に光る瞳が一瞬見えた。
真っ赤な瞳。
それは老婆からの視線。
先程までの冒険心は何処へやら…。
怖くてたまらなかった。
「戻りなさい」
ビクリと肩が震えた。
たいして強い言い方でもなかったのに、その言葉は私の脳によく響いた。
「あ……ぁあ……」
恐怖で体が震える。
この時直感した。
目の前にいる人は”人間じゃない”と。
それと共に襲ってくる混乱。
何が起きてる?
此処は何処?
”きさらぎ”が何だって言うの?
ポロポロと頬に涙が伝う。
「怖がらせるつもりはなかったんじゃが…」
フッと柔らかい口調が聞こえた。
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