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「…………駅で待つけど…」
あっ、どうしよう。
香織の目が潤んでる…今にも溢れ出してしまいそう。
「沙耶が来ないかぎり電車乗らないからね!!!!」
震えてる声色に、申し訳なくなる。
私は還る気満々だ。
還らなきゃ伝承できないし。
だからそれに、にこりと笑んだのだ。
「…逃げた鬼達に気を付けてね?」
「うん!!」
「絶対行くから待ってて?」
「うん!」
とうとう溢れ出してぽつりぽつりと香織の頬を濡らしたのを見て、私は眉を下げた。
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