第十五章

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暫し考える仕草を見せる匠。 私と香織を交互に見て、そして深いため息を漏らす。 「香織ちゃんこんな状態だし一人にさせられないから俺、香織ちゃんと駅で待ってるよ……」 眉を下げて匠が言う。 「来いよ?必ず」 「当たり前だよ、一緒に還ろう」 ふふっと笑んで、二人を見送る。 匠も疲れ顔。 香織に至っては泣きじゃくってる。 二人とも恐らく限界なんだ…。 これを見たら還ろう。
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