第十五章

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「───────誰なの?」 老婆に聞いたんじゃない。 悪魔みたいな男と女神みたいな容姿の彼女に問うた。 「魔女だよ、遙か昔魔女狩り時代に産まれた本当の異端」 「ま…魔女?」 目を丸くしたのは言うまでもない。 普段の生活の中で自身をそんな風に呼ぶ人間がいたら、明らか異常だと思う。 鬼は確かにいた。 嫌になるくらい異次元の世界を体感した。 でも……………魔女って。 箒に跨がって空を飛んだり、黒猫と話したり魔法を使ったり。 う~ん…… 私の魔女のイメージと目の前の美しい女性とでは余りにもギャップがありすぎる。
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