第2章

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シルフィリア「食べ終わったら、お父さんの所に戻る?」 テオ「・・・そう、します」 シルフィリア 「・・・うん」 テオ「あの・・・今って、何時ですか?」 シルフィリア「そうだね、11時くらいかな」 テオ「ぁ・・・そんなに、寝てたんだ・・・」 テオ「ごちそうさま、でした」 シルフィリア「お腹、落ち着いた?・・・もう、行く?」 テオ「ぁ・・・っ、あの・・・おれ・・・その・・・」 シルフィリア「言っていいよ」 テオ「おれ、帰りたく・・・。帰りたく、ないです」 シルフィリア「うん・・・。じゃあ、もう少しここに居る?」 テオ「・・・いいん、ですか?」 シルフィリア「いいよ。お父さんのことは心配だろうけど、、ごめんね」 テオ「・・・すいません」 シルフィリア「あ、テオくん、わたしね、これから行こうとしてる所があるの」 テオ「お出かけ、ですか?」 シルフィリア「うん、だから、少し待っててね」 テオ「あ、はい、わかり、ました。・・・あ、あの、おれ手伝えることがあったら、だから」 シルフィリア「うん、ありがとう。それじゃあ、みんなのこと見ておいてくれるかな?」 テオ「わ、わかりました」 シルフィリア「みんなの事、教えてなかったね。この子はテオくん、みんなも名前、教えてあげて」 テオ「テオ、です。よろしく」 ウルフリック「おれはウルフリック!ウルでいいぜ!よろしくな!」 ロナ「わたしは、ロナよ」 ルイ「ぼくはルイ、よろしく」 シーリア「しーりあ、よろ、ちく」 シルフィリア「それじゃあ、行って来るね」 テオ みんなで行ってらっしゃいをする。 おれは、まだ違和感があったけど・・・それでも・・・。 ウルフリック「で、お前、幾つだ!」 テオ「え・・・12、だけど」 ウルフリック「ぬ、お、おれは8歳だ・・・。と、年上だからってえばるなよ!おれのほうが長いんだからな!」 ルイ「でたでた、ウルの先輩風、気にしないでいいから」 ロナ「歳は上だけど、一番の甘えん坊さんよね」 ウルフリック「なっ!う、うるさいな!」 シーリア「おにーちゃん・・・」 テオ「な、なに?」 テオ 昨日、夜に起きてきた女の子だ。 シーリアというその子は、おれの手を握りながら、大きな瞳で見つめてくる。 ロナ「その子、すごい人見知りなのに、珍しい」 ウルフリック「だなぁ?、おれにも中々懐かなかったぞ」
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