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ルイ「ワインだね。おねぇちゃんは、これと食べ物を交換してもらったりしてるよ」
テオ「そうなんだ」
ロナ「そこに小さな部屋があるでしょ?」
テオ「うん」
ロナ「病気の人とかが、たまに来るのよ」
テオ「病気?」
ルイ「そう、差別されたりするような、ね」
テオ「そんな人の面倒も見てるんだ」
ロナ「うーんとね、そこまでじゃないわ、何も出来ないもの」
ウルフリック「注射とかするときに、集まったりするな?」
テオ「注射?集まる?」
ロナ「ここって、小さな町でしょ?病院も大きなのは無いの、だから発病こそしてないけれどって人に、薬を打ちに来る先生も居るの」
ルイ
「入院できる数も限られているからね、発病と発症は違うみたいだけれど、ぼくも詳しくは無いからよくわからないけど。
発症したらマズいけれど、そうでないならって人がくるね」
テオ「そうなんだ」
ロナ「ウルは注射、大嫌いだものね?」
ウルフリック「うっ、注射は、嫌いだ!」
テオ「そういえば、どこにも時計とかないんだね」
ロナ「そうね、あと電話とかも無いのよね」
テオ「不便じゃない?」
ルイ「特にそう感じたことは無いかな」
テオ「そうなんだ」
ウルフリック「家の中はこんなもんかな?あとは・・・」
シーリア「おそとで、ぶどう、つくっちぇる」
ルイ「そうだね、テオは夜に来たんでしょ?」
テオ「うん」
ロナ「それならちゃんと見れてないでしょ?いきましょ!」
ロゼット
そして当日、時間は昼過ぎ。
小さな世界についた私は、早速、もってきたビデオカメラを片手に撮影を開始した。
ロゼット「ここが小さな世界といわれる施設です。生活に困った人の相談などをしているそうです」
ロゼット
「建物の色使いは白くて明るい感じですね。中に入ってみましょう、中は広くて、テーブルなどが置いてありますね、フロア全体が談話室の様になっているのでしょうか?」
ロゼット「あそこの人達は、利用者さんでしょうか?ちょっと話を聞いてみたいと思います!・・・すいませ?ん!インタビューさせていただいてもよろしいですか?」
ロゼット
話を聞いてみると、みんな落ちつた感じの人が多く、それでも中には明るい感じの人も居て、傍目には、あまり困っているようには見えなかった。
でも、話を聞いてみると、家庭環境に問題がある人も多く、同情してしまうこともあった。
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