第2章

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中には、前科などがある人も居たけれど・・・そんなに危険そうには見えず、逆にそういう人のほうが大人しい印象を受けた。 マリー「あら、もしかして貴女がロゼットさん?」 ロゼット「あっ!はい、挨拶もなしにすいません・・・」 マリー「いいのよ」 ロゼット「早速ですけれど、職員さんは、他にどんな方達が居るんですか?」 マリー「ええ、ボブとアンナそしてジェシーがいて、3人は音楽をしているから、今は歌を聞かせにいっているわね」 ロゼット「歌、ですか?」 マリー「そうよ。そろそろ帰ってくると思うのから、話を聞いてみるといいわ」 ロゼット「歌・・・いいですね!」 マリー「ここが広間で談話室もかねてるの」 ロゼット「人がまばらですけれど、利用者さんはこのくらいなんですか?」 マリー「そうね、今日のことは話してあるから、カメラに収められるには抵抗がある人も居るし、そこは、しょうがないわね」 ロゼット「お手数おかけして、すいません、顔出しがダメなら、モザイク処理などもしますって、言い忘れてました・・・」 マリー「いいのよ、寧ろ、この家のありのままを見て欲しいから」 ロゼット 「先ほど、利用者の人を見かけて、少し話をさせていただいたのですけれど、みなさん落ち着いた感じで、明るいですね・・・ってすいません!マリーさんにお声をかけるまえに勝手にっ!あ、あの駄目なら、そこの部分はカットして!」 マリー「そんなにかしこまらなくていいわよ?それにほら、先に代表を通してから利用者に質問するって、なんだか出来レースみたいで嫌じゃない?」 ロゼット「出来レース、、ですか・・・」 マリー「そう、だから、もう少し砕けた話し方でいいし、カメラに撮った利用者はこのことを知ってる人たちだから、大丈夫よ」 ロゼット「すいません、それを聞いて安心しました」 マリー「なら、よかったわ」 ロゼット「あの、乱暴する人とか、暴れたりする人は、いないんですか?」 マリー「そこはもう管轄が違うというか、もう少し落ち着いた人向けね」 ロゼット「なるほど、確かに暴れたりする人はきついですよね」 マリー「ふふ、やっと少し打ち解けてきたかしら?」 ロゼット「あ・・・はい、なんか、マリーさんはその失礼ですけど、お母さんみたいな感じで・・・すいません!」 マリー「ふふ、実際母親だもの」 ロゼット「そうなんですか?」
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