1人が本棚に入れています
本棚に追加
ジェシー「また来たの?あんた」
アンナ「うん・・・ね、名前、教えてよ」
ジェシー「・・・なんで?」
アンナ「わ、わたしは教えたし、だからっ・・・」
ジェシー「教えてなんて、頼んでないけど?」
アンナ「そ、そうだけど、さ・・・」
ジェシー「・・・・・・」
アンナ「・・・・・・」
ジェシー「はぁ・・・ジェシー、よ」
アンナ「!ジェ、シー・・・ジェシーだね!ありがとう」
ジェシー「ほら、お友達、呼んでるわよ?もう行ったら?」
アンナ「う、うん!・・・また、また来るから!!」
ジェシー「あんなに顔、輝かせちゃって、変な娘」
ロゼット「な、なんだか、甘酸っぱい、ですね!」
ジェシー「そうね、若かったものね」
アンナ「はは、そうだね。それから色々話したりして・・・」
ジェシー「お互いの家族のこととかね」
アンナ「そうだね、私の家庭も、ジェシーの家庭も、あんまり良くはなかったんだ」
ロゼット「そう、なんですか?」
ジェシー「親とは殆ど話さなかったわね」
アンナ「わたしも、そんな感じだったな・・・なんとなく、距離を置かれているっていうか・・・」
ジェシー「私の家庭も、冷め切っていたものね・・・」
ロゼット「なんだか、寂しい、ですね・・・」
アンナ「ロゼットさんの家は大丈夫?」
ロゼット「私の家庭は、そんなことはなかったです、みんな優しくて・・・」
ジェシー「円満な家庭を持ってるのは幸せなことよ」
ロゼット「そう、なんですよね・・・当たり前だと思っていたけど、そんなことない人もいるんだって知りました」
アンナ「そうだね、けど、ロゼットの家庭は良くて安心した、かな」
ロゼット「ごめんなさい、その・・・」
ジェシー「謝る事はないと思うけど?」
アンナ「そうだよ。あっ、それで、話を戻すけど、そうやってジェシーと話すようになって」
ジェシー「話をするうちに、アンナが連れて行きたい所があるって言ったのよ」
アンナ「そうそう、それで、景色の綺麗なとこに連れて行ったんだ」
ジェシー「綺麗・・・」
アンナ「ジェシーと見たかったんだ・・・この景色」
ジェシー「普通、こういうところって、男の人と来るものじゃないかしら?」
アンナ「・・・わたし、レズビアン・・・なんだ」
ジェシー「そう」
アンナ「ジェシーのこと、好き、なんだ・・・。おかしい、よね」
ジェシー「・・・アンナ、もっとこっち来て」
最初のコメントを投稿しよう!