第2章

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「はい、あの、もし迷惑じゃなければ、取材に、あの、取材といっても、自分でカメラに収めて、それをネットで配信するような、ですけど・・・いいでしょうか?」 ロゼット 「それで、できれば代表の人とか、責任者の人とお話がしたくて・・・。あっ、代表の方だったんですね!すいません、それで、話を聞いてもらえると嬉しいのですけど」 ロゼット 「はい、はい、そうです、建物のなかとか利用者さんとか、え?インタビューとかも?はい!もしよろしければぜひ!はい、あ、本当ですか!?ありがとうございます!」 ロゼット 電話にでたのは小さな世界の代表のマリーさんだった。 施設の利用者の人には話をしてくれるという話になった。 職員の人が揃っている方がいいだろうからと、その日を待つことに。 ユライプ「さぁ、テオ、できたぞ・・・今日は、じゃがいものスープだ」 テオ「・・・うん」 ユライプ「じゃあ、頂こうか。・・・どうしたテオ、食欲が無いのか?」 テオ「そんなんじゃ、ないよ」 ユライプ「ほら、お食べ・・・」 テオ「・・・うん」 ユライプ「あぁ、そうだった・・・」 テオ「とうさん?」 ユライプ「母さんがお前が小さい頃、お前に食べさせてあげていたな」 テオ「とう、さん?」 ユライプ「さぁ、お父さんが食べさせてあげよう。こっちにおいで、膝の上に座るんだ」 テオ「お、おれは、そんな、小さな子供じゃ・・・」 ユライプ「駄目じゃないか・・・テオ。お父さんの言うことを聞かないと・・・」 テオ「お、おれはもう、子供じゃない!」 ユライプ「何を言っているんだ?お前はお父さんの子だろう?」 テオ「そう、だけど・・・」 ユライプ「さぁ、ほら、お父さんが食べさせてあげるよ」 テオ「だからっ!おれはもう子供じゃっ!」 ユライプ「テオっ!?」 テオ「ひっ!?」 ユライプ「ダメじゃないかぁ・・・言うことを聞かないとぉ!!」 テオ「あぐっ!や、止めてよ父さん!!殴らないで!!」 ユライプ「だめだろぉおおお!!」 テオ「ひぐっ!!ぐぁっ!!あぐっ!!」 ユライプ「お前は、私の子だぁ!わたしのぉおお!!」 テオ「うっ、うわぁぁあああ!!」 テオ これがいつもの、おれの家庭の日常・・・。 父さんは、おれが言うことを聞かないといつもひどく殴りつける ユライプ「テオぉおおお!!どこにいくんだぁあああ!!」
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