帰国、そして、

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「しんちゃんが、チャームのスキルがどうとか言ってた。ねぇ、水面を呼び寄せる為に何かの魔法みたいな力が働いてないって、言い切れる? その気持ちが本物だって本当に言える?」 「それなら、君が私に惹かれているのは、私の魔力や外見のせいではないと君は言い切れるかい?」 「……」 ぐ、とアタシは黙るしかない。 惹かれている、て……そんな、そこまでバレバレだったわけない……よ、ね? ああ、もう、わけわかんない。どうしたらいいかわからない。とりあえず、恥ずかしいし、困った。 「……ね?関係ないよね。私は君がいればいいんだ」 「……」 「好きだ。愛してる」 告白イベントとか、そんなの今やらなくてもぉぉっ……! ねぇっ! 今、この国の未来に関わる話がどうこうって話がああああああああっもうっ! 顔に触りすぎ、うなじをさわさわしないっ! アラステアさん、あなた、今!人間やめて精霊になっちゃったって、わかってんの!? そろそろ、身体が自由に動く。 アラステアさんのせいっていうか、おかげっていうか、涙もすっこんだ。 「……」 よっこいしょって起き上がって、アタシは花散らし水面を手元に呼ぶ。
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