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「うららさんは?私の事を愛していてくれんだろう?……いや、本当の名前は『わたせれい』だったかな?」
「レイ・グム・オウロ・アウルム」
鞘には、アタシの魂が入 ってる。
剣にも、アラステアさんの魂が入ってる。
「アラステア・グム・オウロ・アウルムがアラステアさんのちゃんとした名前なんでしょ?
だったら、アタシは奥さんなんだから……その……そう、なるんでしょ?」
「ふふふ、うん、そうだね」
アラステアさんの笑顔は、よく晴れた青空みたいだと思った。
その空を切り取ったみたいな、青色の剣。
アタシはその剣をアラステアさんによく見えるように持つ。
「名前を呼んで。アタシの名前を。
アタシの水面、アラステア・グム・オウロ・アウルム。
アタシはあなたを、番(つがい)として受け入れます」
鞘が、パアッと光って、すぐに光が引いていく。
「私の花散らし、レイ・グム・オウロ・アウルムよ。私があなたの番の相手だ」
剣がパアッと光る。
未来のアタシが持ってたのと同じ、波に似た模様が浮き上がった。
契約、完了。
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