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今日は兵庫県の芦屋にある高級住宅街の一角にあるあんずの家でお泊り。
まるで高級ホテルにでも泊まっているかのような錯覚に陥るほど、やはりレベルが違うというか、次元が違う。
あんずのお父さんは代々続く老舗の社長さんらしく、完全なるお金持ち、いわゆるボンボンってわけ。
で、ちょうど日付が変わったころ、やっと布団に入って寝ようとしていたところにわたしが再び話を持ち掛けたのだ。
「でも、うちも正直な話、最近よくそんなこと考えてしまう」
あんずは自分のことをうち、と呼ぶ。
最初はそれに違和感も覚えたけれどもう付き合いも二年半、慣れっこになってしまった。
「やろ?」と言いそうになって慌てて、口をつぐむ。
口が裂けても、たとえ親しい間柄といえど友情なんてほんの一言で崩れ去ってしまうこともあるのだ。
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