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んっ?なにか嫌な視線感じる。
荻ちゃんもそうらしく、二人で教室の窓を見上げる…
そこには廊下側に座っていたクラスメート達が、こちらを見ていた…。
やがて、一人の生徒がこちらを指差して叫んだ。
「嶋田の奴、怒られて正座させられてるのに、転校生口説いてるぞ!」
「なっ!」
「荻窪さん、嶋田くんの告白受けたみたいよ。握手して宜しくお願いしますって。」
「えっ、ななななっ、ち、ち、違…」
「キャー、キャー。」
もはや授業ではなくなってしまった。このあと、彼女と二人で職員室によばれ、カンカンに怒られたのは語るまでもないだろう…。
「やっぱ。あんたといるとろくな目に合わない。」また不機嫌な顔した彼女とならんで教室に向かう。
「まぁー、よいではないか。一人で怒られるより二人のが良いのさ♪」
「はぁー、わけわかんない。」的はずれな答えに笑いながら答える彼女。なんだか楽しくなりそうだ。
ただこのあと、先ほど廊下であった誤解をとくという難問が二人を待ち受けていた。
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