5年3組

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2時間目は算数。算数では流石に落書きのお題はないのできれいなままだ。 最初は警戒していた荻ちゃんもほっとした表情で授業を受けている。 平和な2時間目も終了し休み時間になると…。 荻ちゃんの前の席の女の子がくるりとこちらを向いて話しかけてきた。 「えっと…荻窪さんだったね。ごめんね。このバカのおかげで、大丈夫だった?」 この子は斎藤めぐみ。すらっと長身でスタイルよく、さらりと綺麗な髪を腰くらいまで伸ばしている。うちの両親とめぐみの両親は幼稚園から大学まで同級生。さらに父親同士同じ会社の役員同士で家族ぐるみで仲が良い。すんでいる地区は違うが幼少の頃よりお互いの家に遊びにいっている幼馴染みである。 「うるさい、俺がバカならお前のがバカ じゃないか。この前のテストは俺の勝ちだったからな。」 めぐみとは学年1,2を争っている。今回はたまたま勝てた。
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