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「…。」言葉がでない。
それくらい素晴らしい料理だった。
四人で満足しながら歩く。
が、宿が近づくにつれ、足取りが重くなる。
「なぁ、どうする?」
「どうするって…。まずはチェックインするしかないでしょ?」
「あかね、当たり前のことなんだが、どうやってチェックインをするかなんだよ。」冷静な哲也。
「それはあんたたちCの頭脳が考えなさいよ。」無理難題を吹き掛けるあかね。
俺と哲也、茜とあやめが同じ部屋なので、チェックインをしない限り、部屋には入れない。
「囮とかつかっても駄目ですよね?」
「誰が囮になるんだ?」
「裕ちゃんと茜ちゃんでしょ?」
「馬鹿言ってんじゃない。」
「いたぁーい。」
茜のぞうきんと俺のぐりぐりを受け、踞るあやめ。
「なにをやっても無駄だぞ。」
後ろからドスの効いた声が…。俺達四人は真っ青になった。
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