50人が本棚に入れています
本棚に追加
恐る恐る後ろを振り向くと、怒りのパワーで輝きの衣を纏い、仁王立ちの担任がいたのだった。
「この馬鹿もんどもが。」
ゴン、ゴン、ゴン、ポカリ。三つの鉄拳とあやめバージョンが炸裂して、踞る三人であった。
「ここの部屋へ行け。」
和室の鍵を渡された。
「そんな酒臭い体で、他の教師の前にたてるわけないだろう。
先生に言って、ワシ一人の部屋にしてあるから、風呂に入ってアルコールをだせ。」
な、なんていい先生なんだ?間違いなく強制送還される事案だ。この人は鉄拳1つで自分の胸にしまってくれるようだ。
「男女同じ部家になるが、お前達なら間違いも起こらんだろう。裏の階段から部屋へあがれ。」
「先生ありがとう。」
礼を言って裏口にむかう。
「浦西達は?」
「子飼いの先生が庇っていったぞ。倉本や三鏡院も同じくな。」
ふぅ、どうやら全員無事らしい。奇跡だな。
「浦西くんってすごいのね。先生を子分にしているなんて。」
確かに敵には回したくないな。
最初のコメントを投稿しよう!