ある少年の夏休み

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「たっだいま~!暑かった!母ちゃん!かき氷勝手に作るね!」 「亮平!あなたいい加減にしなさい!毎日友達と遊びに行って帰ってきたと思ったらかき氷作るし、昨日なんか勝手にお風呂に水をはって水遊びする。あ、ちょっと!話し聞かずにかき氷作るんじゃないよ!」 「うるさい!母ちゃんに何が分かるんだい。母ちゃんなんて外に出てなんかないのに。」 全く…母ちゃんは毎日毎日水の使い過ぎだとか、氷の食べすぎだとか言ってばっかり。俺の事なんて考えてないんだ。 亮平はこう心の中で呟きながら、作ったばかりのかき氷を食べ始めた。もちろん親の話しは聞いてなかった。 「亮平!明日はもうそと出ちゃいけません!」 「はぁ?何でだよ?明日も翔と約束あるんだよ。」 「あんたは水を使い過ぎです。あんたが水を無駄に使わなくなるまで外に出ては行けません!」 「約束があるんだってば!」 「約束?あんた水を使わないって約束したって守った試しないんだから破ったって一緒じゃない!反省する気ないならさっさと部屋に戻りなさい!」 亮平の母は鋭く言った。亮平は舌打ちしながら自室に戻り、どうして母ちゃんは分かってくれないのだろうかと思っていた。
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