第1章

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適当にサボってる内に体育は終わった 始まる前と同じようにトイレで着替えて、個室から出ると聡太が立っていた 「あっれー?待っててくれたの? 先行ってくれて良かったのにー あっ間宮と蓮田は?一緒にいなくていいのー?」 「憂」 「なーにー?」 「まだあいつと付き合ってんの?」 嫌な話だ、聞きたくないな 「もー、聡太ったらそんなに俺の恋路が気になるの? まだまだラブラブだよー」 「暴力振られてるのにか?」 違う 「あれは、愛だっていったじゃん。 愛しい愛しいダーリンからの愛の証」 「いい加減にしろよ 俺が心配してるの分かってんだろ?」 「でも、聡太は俺のこと愛してくれないでしょ?それじゃあ駄目だよ」 イライラする 俺のこと愛してくれないくせに 愛してくれないくせに愛してくれないくせに愛してくれないくせに愛してくれないくせに愛してくれないくせに愛してくれないくせに…………………… 友紀さんからの愛を否定するなんて 「それにいい加減にするのは聡太だよ 間宮に夢中の時は俺のことなんて一切頭になかったくせに。付き合って余裕が出てきたからって今更また心配って?あんまり馬鹿にしないでよね」 俯きながら唇を噛みしめる聡太 ごめんごめんね、心配してくれてるのわかってるよ でもね愛してるの愛されてるの だから叩かれても殴られても痛くない 幸せだから だから
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