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砂漠に落とされた 血濡れの嬰児
母はどこぞと声を枯らすも 砂の嵐に掻き消され
何人も答える者なし
未だ開かぬその眼と共に 歩を進めば
踏み入れたのは正に地獄 蟻地獄
足を踏み入れたが最後 果てまで渦巻く欲の迷宮
七つの王達が囁いた
見えぬ眼で何を見出すか
色に溺れよ 渇望せよ
全てを怨め 出来損ない
喰らい尽くせ 言葉は無意味
耳を傾けぬ者に 粛正を
求めるのならば その欲望の侭に
我らが王の下に。
地の底を這う蛇 そこにあり
墜ちる赤子を眺めては 慈愛の口づけを
今日も今日とて逆さの玉座に鎮座する。
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