第2章 宛名のない手紙

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玲奈は、それと同時に身の危険を覚えたが、良く考えてみると、名前を表示していないメールボックスに入れられていただけの手紙。それが意味することは、相手は誰でも構わない通り魔的の愉快犯の犯行。そこまで行かないとしても、同類の質が悪い悪戯。そう考えるならば、ここは過剰に反応しないほうが良いのでは無いのか。反応すればする程、相手は何処からか覗き見、喜んで興奮するに決まっている。   玲奈は、手紙をそのままメールボックスに戻し入れ、ジョギングで気を晴らそうといつものコ―スへと飛び出した。
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