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三つの願いを叶えてくれるという、干からびた猿の手のミイラを、知り合いから手に入れた夫婦の話だ。
欲を出した息子が、家の借金を返すための金を望んだら、事故で息子が死に、会社から弔慰金として、望んだのとピッタリ同じ額の金が入って来るんだ。
夫婦はそんなはずじゃなかった。金はいらないから息子を返してくれと猿の手に頼むんだ。
すると息子は墓地から死体でやってくる。
夫婦はそれは息子ではない、墓地に返してくれと頼み、結局夫婦は金も息子も失ってしまうという、悪魔のレトリックの話だった。
あれは短編ながら怖かった。確か、ジェイコブズとかいう名前の作家の小説だったな。
いや現実にはありえない。
オレは誰とも契約をしていないし、悪魔なんかいない。
アールが悪魔だって?いやそんなことはない。アールが何を望むというんだ。
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