第二章「集合地」

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「なに?助けてほしいのかな?」 「さっきも、言いましたけど助けてください・・・」 風見は、落ち込みながら西島お願いする。 西島は、悪巧みを思いつく。 「(そうかぁ!陰のお返しを風見に押し付ければいいのか!)風見坊、助けてやってもいいんだがねぇ~。助けのを貸しって事でいいかい?」 「っへ?普通に助けてくれるんじゃ?」 「だって、タダで助けても私の利益にならないじゃなぁ~い?」 「そうですね・・・。時間も押してきてるので、分かりました。」 「よぉ~し!決まりだねぇ~。じゃあロープでも探してくるよ。」 西島は落とし穴の近くにある木に、ゴルフバックからロープを取り出し。縛りつける。 「ふっふっふ。ちょろいな!(これで、いらない出費を抑えられる。)」 西島は、笑顔だった。 西島は、ロープを落とし穴に持っていき、風見にロープを渡す。 風見は、吊り落ちてきたロープを手繰り寄せて、落とし穴から出る。 「出れたねぇ~。それじゃあ、ペンションにでも入ろうか。」 「そうですね。行きましょうか。」 風見と西島は、ペンションに入る。 ~ペンションハウス~ ペンションハウスの中は、玄関を入って右手側に6畳の客間があり、正面右手側に、二階に上がる階段がある。 西島と風見は、正面廊下を歩いていく。 二人は目の前のドアを開けると、ソファーの上座にダンディーなお兄さんがいて、机を挟んで下座のソファーに美香と九条が座って、紅茶を飲んでいた。 「あらぁ~?四季坊来てたんだねぇ。まだ、いつもよりはやいじゃなぁ~い。」 「あぁ、待たせたら悪いとおもってね。」 「毎度毎度、手間が掛かる手紙よこすねぇ~。」 「君は、いつも直接来ないから、依頼するにしても、後手にまわるから、一般人には分からないようにしなきゃいけないから。」 「そりゃ・・・四季坊、裏の人間に依頼渡すには、それなりにしなきゃいけないじゃなぁ~い。」 「それは、そうだな。」 四季と西島が話していると。 「四季様、そろそろ依頼内容を皆様にお伝えしてもよろしいでしょうか?」 美香は、四季の横にいつの間にか立っていた・・・。 「おや?美香さっきまで、座っていたのにいいのかい?」 「はい。もう飲み終わりましたので。」
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