後期

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少しの間、そのまま黙ってたカツくんは… 再度ぎゅっとして、 その片手を私の後頭部に移動したと同時。 チュッ、とおでこにキスを落として… 「あっ…!」と零した。 一瞬の出来事にキョトンとしたものの… 「"あっ!"ってなんなの!? なにその、ついやっちゃいました的な反応! てゆっか、いい加減離してよっ」 「ヤ、そーじゃなくてっ… つっか、リアさん可愛いっ!」 笑いながら、ようやく腕を解いて… 「じゃあ見守ってて下さい! けど、まっすぐ頑張っても無条件に好きなコが現れなかったら… そん時は責任取って下さいねー!」 そんな脅迫めいた冗談を零しながら、 ガレージへ誘導するように歩き出す。 一気に抱えてる現実に引き戻されて、咄嗟に… 「ああっ、今日はっ… 参加出来ないって伝えに来ただけなの! だからっ… カツくん伝えといてねっ!」 返事も待たずに、走り去った。 ああ~~!! 会いたかったのにっ! だけど、覚悟が決まらない。
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