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少しの間、そのまま黙ってたカツくんは…
再度ぎゅっとして、
その片手を私の後頭部に移動したと同時。
チュッ、とおでこにキスを落として…
「あっ…!」と零した。
一瞬の出来事にキョトンとしたものの…
「"あっ!"ってなんなの!?
なにその、ついやっちゃいました的な反応!
てゆっか、いい加減離してよっ」
「ヤ、そーじゃなくてっ…
つっか、リアさん可愛いっ!」
笑いながら、ようやく腕を解いて…
「じゃあ見守ってて下さい!
けど、まっすぐ頑張っても無条件に好きなコが現れなかったら…
そん時は責任取って下さいねー!」
そんな脅迫めいた冗談を零しながら、
ガレージへ誘導するように歩き出す。
一気に抱えてる現実に引き戻されて、咄嗟に…
「ああっ、今日はっ…
参加出来ないって伝えに来ただけなの!
だからっ…
カツくん伝えといてねっ!」
返事も待たずに、走り去った。
ああ~~!!
会いたかったのにっ!
だけど、覚悟が決まらない。
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