第1章

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「やっぱ暇だよな」  どうも、皆々様初めまして、私の名前は華亞音流参堕亞酢(かあねるさんだあす)。  そう、某KFCの華亞音流参堕亞酢です。  ちなみにKFCって、なんの略か皆さんご存知?正解はクソミソファックキンチャンスでした。  ごめん嘘。  只今仕事中。にこやかな笑顔でお客を呼び寄せる役目をしています。ワリトマジデ。  正直な話暑いです。真夏にこんな白いスーツきて、一日中日にさらされてたらね?そりゃね?  いくら川に落とされても怒らない私でもね?  くるものがあるよね?わかるよね?特に野球少年とか分かるんじゃない?わかるよね?分かれよ。  しまいに、股間揉んだりしてくる奴なんなの?それが決まって男なの何なの?そういう趣味の持ち主なの?ヤンスヤンス言ってんの?マッチョな弟でもいるの!?  いやーっべーな。こんな暑い日に万が一にでも引きつった顔してたらマスコットキャラとしての威厳がっべーよな。  っべーな、こんな暑い日じゃ、熱々のチキンを食べようなんていう、半キチガイ的存在がいないから、私の存在理由がっべーよな。  これサボれるんじゃね?つーか私いなくても誰も気がつかなくね?  川に落とされたってことになって、店長とかが本社に連絡するくらいじゃね?  てか、看板に私いるしいくね?つか暇なんだわ。ワリトマジデ。  サボるか。サボタージュするか。  どうでもいいけどサボタージュのスープ感は異常。  ほらね?こんなこと考えるくらいに暇だから。ワリトマジデ。  というわけで、人足の少ないこの店の前からさって、従業員入り口から入って休むか。  それにほら、私営業中ずっと出っ放しだしさ、休みないから労働法一発で引っかかるんだわ、むしろ給料ないからそれだけで裁判に勝てるんだわ、ワリトマジデ。  ていうか、中の従業員おめぇ、鼻くそほじってんなや。お前ツイスターの皮にするぞ。  ま、いいや、私が金出してるわけじゃないし。
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