第1章

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「それにしても暇だよな」  うん、本当にひま、やばいくらいにひま。  私の名前でヤホー検索かけちゃうくらいに暇。  ヒット件数、訳371000件  やばいじゃん私って実は有名人?  そういえば川に投げ捨てられた奴は道頓堀の奴らしいね。  まぁあそこの奴はこの業界の中でも最弱だから。  なんだったら業界の面汚しとか言われてるワリトマジデ。  まぁ、どうでもいいや。とりあえず私は今暇なんだよ。  暇すぎてもう一回客引きマスコットに戻ろうかなとか考えてんだよワリトマジデ。  ていうか私の顔ずっと笑顔なんだけどさ、これって客引きの笑顔作りすぎて筋肉固まってない?  やだ!!全然顔が変わらない!!ていうか私の表情筋固まったんだけど!!サロンパス!?これサロンパス張っても大丈夫なもの?  あ、デモサロンパス張ったら道行く女子高生に 「え?何このサロンパスの臭い、もしかしてこのジジイから!?」 「えーやだー!そこまでジジイアピールいらなーい!!」 「ちょ、マジ失望しましたみたいなー」  って言われるに決まってる。  そうなったら私の人生積んだも同然。  女子高生から好かれないとかもう、この愛らしいマスコットやってる意味ないじゃん、常識的に考えて。
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