4人が本棚に入れています
本棚に追加
「凛!茉姫(まき)と架純(かすみ)は元気?」
「元気よ!茉姫と架純も同い年の子がいてね、今日入園式にくるわ!あ、この子はあたしの長男坊の蒼っていうの!よろしくね。」
蒼くんっていうんだ。
すごい名前だなぁ。
「そうなの?!あ、この子は唯羽っていうの!こちらこそよろしくね。」
蒼くんはあたしを見て地面に視線を送る。
…人見知り?
っていうあたしも気恥ずかしくて目をそらしてる。
「蒼は人見知りがすごいのよー!
蒼!よかったね!唯羽ちゃんが一人目のお友達だよ!」
「あー。うん。」
「確かにおとなしい子ね!唯羽!蒼くんと仲良くするのよ。」
「うん。」
子供二人の反応に戸惑う両ともに親。
背中を押されて前に出された。
「「ほら!よろしくっていいなさい!」」
二人とも顔をピンクに染めながら一言。
「「よろしくね。」」
蒼と初めて交わした言葉。
あたしはずっと覚えてる。
初恋…だったと思う。
この時からあたしは蒼ばかりだった。
最初のコメントを投稿しよう!