お届け物です

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「やっべ、もう今日だっていうのに、何にも出来てねーや」 今日は早く寝ないといけないと分かってはいるのに、深夜1時を過ぎた未だに眠れないでいた。 まだ眠るわけにはいかない。ずっと睨めっこをしている紙も、机の上に真っ新なまま。 「はぁー」 ついつい深いため息を漏らしてしまう。 凝り固まった身体を解そうと、手を組んで思い切り伸びをして、首も少し回してみた。 「……っあ、そういえばあれ何だったんだろう」 机から目を離したことで、本棚の上に置きっぱなしにしていた荷物が視界に飛び込んできた。昼間俺宛に届いた荷物だけど、何も買い物をした覚えもなく、きっと彼女が勝手に俺名義で何か買ったんだろうと開けずにそのままにしていたのを、すっかり忘れてしまっていた。 俺の知らない間に買い物をして、いつの間にか部屋のものが増えているなんて日常茶飯事で、気にも留めていなかった。 「たぶん、開けても大丈夫なやつだよな?」 俺に見られたら困るものを、俺名義で買うことはないだろうと箱を開けてみることにした。気分転換にもなりそうだと、ガムテープを一気に剥がした。
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