14773人が本棚に入れています
本棚に追加
「“堕とす”…ですか?
申し訳ありませんが
意味がよく理解出来ません。
それに、“男達”と仰るのは
複数いるんですか?」
淡々と言葉を述べると
西城の唇が言葉を放つ。
「はい、言葉の通りです。
もう一人の資料は…
すぐに用意しますが
私よりあなたの方が
よくご存知かもしれませね…」
西城の冷めた眼差しと
意味深過ぎる言葉に
あたしは顔を顰めて。
西城はあたしの
訝しげな顔を見て
小さく息を吐いた。
「まぁ、簡単に説明すれば
“心身共にあなたの虜にしてしまう”
という意味ですよ。」
いつも無表情・鉄面皮
笑わない西城が
絶対零度の笑みを浮かべる…
「あなたがその総てを使い
“堕とすべき男達”ですよ」
・
最初のコメントを投稿しよう!