第3章

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――――過去―――― 俺は物心ついたときから虐待されていた。 原因はこの目と髪、髪は普通はあり得ない銀髪で、 目はハーフとクォーターの両親のを受け継いだが、オッドアイ。 まぁこれだけではないが… そのせいでいつも虐待されていた。 ご飯と水もろくに与えられなかった。 それでいて殴られる。 俺はボロボロだった。 母と父とで住んでいたが、母は男を連れ込み、父は外で女と会っている。 二人とも見てみぬふりだ……… これがおかしいと感じたのは7歳のときだ。 その一年後母はおかしくなっていた。 自暴自棄に手当たり次第のものをこわし、俺への暴力もひどくなった。 ある日、月が赤い夜… 父が珍しく帰ってきた。 そしたら母は包丁を手に持った。 「キャハハハハハははハハは! あんたの、アンタノせいヨ!」 こういって、母は父を刺した。 そのあと母も自分を刺し、自殺した。 母は狂っていた。 俺の目の前は血に染まっていた。 それで鉄臭かった。 俺の両親だったものが……目の前にある 俺は何も思わなかった…… 憎しみも、悲しみも、俺も異常なのにきずいた。 あのひと達だけがおかしいんじゃない 俺もおかしいんだ。 間もなく警察がきた。 俺は保護され身内がいないから孤児院にいった。 高校生になったら一人暮らしになった。 ―――――――
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