第3章

15/17
61人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
あれからまた三年がたった。 ここは数え年らしい… だから俺は8歳だ。 そして今日は魔法の属性、魔力量を測る日らしい… 2日くらい前にメイドが知らせに来た。 んで、俺は考えた… わざと出来損ないのふりをすれば、 家から勘当できるんじゃないかと………! 俺はこの家が嫌いだ。 それであっちから縁を切ってくれるのはありがたい。 だから俺は出来損ないのふりをすることに決めた。 コツコツ ガチャツ メイドが来たようだ。 俺の着替えを持ってきたのだろう…… 「アルト様、お着替えをお持ちしました」 『ああ、ありがとう。そこにおいといてくれ』 メイドは無言、無表情で服を置いて部屋を出た。 相からわずメイドの態度が悪い。 慣れたがな… あぁそれと俺の名前だが、アルトというらしい。 まぁ最近知ったのだが…… よし着替えるとするか ――――――― 着替えはよく貴族が着るようなものだった。 色は黒を基調としている。 それと一緒に髪止めも入っていた。 なんの特徴もないただの黒い髪止めだが……。 髪の毛も本当に延びたんだよ。 前髪は目が隠れるほどだし、 後ろは腰の真ん中くらいまでのびた。 んで今は青の紐で縛ってる。 コツコツ ガチャ とうとう迎えが来たようだ。 顔が自然ににやける……。 こらからが楽しみだ………
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!