第1章

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自民党の基本政策に、常に憲法改正が入っていたのは、この事実を当時の政治家が承知していたからであり、その中で、現行安保条約とした岸の努力は、可としなければならないのだ。 だが、当時は社会主義や共済主義に傾倒すりマスコミ人や知識人も多く、安保条約の問題点をきっちりと論証もせず、反対の為の反対に終始したのは、日本にとっても悲しい事だった。 吉田茂の息のかかった政治家や官僚その他は、地位協定に及ぶかも知れない事を恐れたアメリカと手を組み、岸を退陣に追い込んだ。 現在の安倍は、祖父の悲願だった地位協定の改正より、自分自身の安泰?の為、安保関連改悪法案を強行採決してしました。 これもそれも、根本は吉田茂による安保条約と地位協定と解釈改憲の自衛隊の設置なのだから、今こそこの根本のところを議論するべきなのだ。 俺は、災害救助軍を含めた陸海空との4軍制の軍隊には賛成するし、その意味では改憲に賛成する。 安倍は、この違憲の解釈改憲法案で、民主主義国家としては絶対にやってはいけない事をした。 どう考えても無理筋な解釈 改憲をする事で、国家の基本たる憲法を価値の無い物にしてしましたという事だ。 憲法下の選挙で選 ばれた首相が、その憲法を踏みにじる。 そして、最低限の解釈改憲で踏みとどまり、自衛権を存続させた自民党の先人達の努力を、嘲笑い無にした現在の自民党議員に、庶民の党と言いながら、政権与党の旨味にどっぷり浸かる公明党。 自己の存在意義を見せる為だけに、反対の姿勢を見せた民主党に共産党。 馬脚を表した橋元の指揮下にあり、審議されない事を承知で対案をだした維新。 今頃になって、アリバイ作りの為に、安保関連改悪法案の批判を強めたマスコミ。 我々はこの事実を忘れてはならない。 戦前の血盟団事件のように、個人テロとして政治家を殺した人々の事を、多少はシンパシーを感じてしまうのはこんな時だ。 でも、まだ諦めるのはまだ早い。 今反対している自民党OB議員と、亀井静香議員等を見るが良い。 小泉改悪に反対した抵抗勢力とされたり、マスコミにどちらかと言えば敵視された人達だ。 そこに、小沢一郎をはめたら判る事だが、反小沢一郎の人間はここに入らない。 藤井裕久は小沢一郎から離れたが、反小沢一郎に積極的には組みしなかった。 この明白な線引きを意識して、是非とも改めて考えて頂きたい。
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