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翌日。
講義が終わり、午後になると、秦盟はさっそく、桂薊児の家に向かった。
細い通りをいくつか入っていく。
門の手前で立ち止まる。
呉明州が見張りを付けていると言っていたのを思い出し、あたりを見まわすが、それらしい姿を見つけることはできなかった。
門に扉はなく、建物まで見えるのだが、今日は、洗濯物が干してあるでもなく、ひっそりとしている。
やましいところはない。
庭に入り込み、建物まで進んで、戸をたたく。
なかなか反応がない。
「薊児」
声をかけ、さらに戸をたたく。
やがて、戸が、細く開かれた。
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